妊娠してから下ろすのはいつまで?気をつけたい3つの注意点!
喜ばしいはずの妊娠ですが、
中には色々な事情を抱えての妊娠で、
妊娠を継続するのが難しくなる場合も
あります。
中絶手術を受けるかどうか、
ゆっくり考えたいという方もいるでしょう。
しかし中絶手術を受けられる時期は
決まっており、その期限を過ぎてしまうと
手術はできなくなってしまいます。
また行う週数によって手術の方法が
異なったり、月日が経つほど母体への
負担も大きくなるため、
できるだけ早めに病院に相談し、
手術について決める必要があるんです。
そこで今回は
妊娠してから下ろすのはいつまでか、
また気をつけたい3つの注意点なども
合わせてご紹介したいと思います。
気になる中絶による母体へのリスク
についてもお伝えしていきますので、
やむを得ず中絶を考えている方は、
しっかりと理解しておくようにしましょう。
この記事に書いてること♪
妊娠したとき下ろすのはいつまで可能?
妊娠したときに下ろすことを
人口妊娠中絶といいますが、
この中絶には母性保護法で定められた
下記の2つの理由が必要です。
- 妊娠の継続または分娩が身体的または経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの
- 暴行若しくは脅迫によってまたは抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの
このように
法律で厳しく条件が決められているため、
中絶を希望する場合はお医者さんに
理由を説明する必要があります。
では妊娠してからお下ろすのは、
いつまで可能なのでしょうか?
妊娠して下ろす期間は法律で決められている!
妊娠して下ろすことのできる期間は
いつまでなのかについては、母性保護法
という法律により定められています。
母性保護法によると、中絶手術を
受けられる期間は妊娠22週未満、
すなわち21週と6日までです。
妊娠22週以降は
母子保護法で定められている2つの
理由であっても、中絶はできません。
妊娠してから下ろすまで月日が経つほど母体への負担が大きい
妊娠してから下ろすことのできる期間
はいつまでかをお伝えしましたが、
この期間なら母体への負担がない
ということではありません。
妊娠12週未満までは「初期中絶」、
妊娠12週以降~22週未満までは
「中期中絶」と呼ばれ、
月日が経ち妊娠週数が進むほど
母体への負担が大きくなっていきます。
そのため手術を受ける時期については
できるだけ早い段階で検討することが
大切なんです。
では実際に妊娠してからいつまでが
母体への負担が少ないのでしょうか?
妊娠して下ろすのに負担を最小限にできるのは何週まで?
中絶手術は
定められた指定医師のいる病院にて
妊娠6週くらいから行うことが可能です。
妊娠がわかり始める妊娠4週の頃は、
子宮頸管が固く手術時に開きにくいことや、
超音波検査で正常な妊娠かどうかの確認が
まだはっきりとできません。
また妊娠10週ころには
お腹の中の赤ちゃんは徐々に大きくなり、
12週以降、つまり妊娠4ヶ月に入る頃には、
お腹の赤ちゃんがある程度成長しています。
そのためこの期間の中期中絶の場合は、
人工的に陣痛を起こして流産させる必要
があり、母体に大きな負担がかかります。
また中期中絶の場合には、
役所に死産届けを提出しなければなりません。
そのため母体への負担を最小限にするため
には、妊娠初期の中絶が推奨されており、
特に初期の中でも早い時期の6週~9週辺り
が最も負担が少ないと言われています。
妊娠して下ろすのに気をつけたい3つの注意点は?
次に妊娠して下ろす際に、気をつけたい
3つの注意点をお伝えしていきます。
早い段階の方が負担が少ないといっても、
やはり中絶手術には体への負担
はもちろん、精神的な負担など、
女性にとって様々な影響があります。
やむを得ず中絶を考えている方は、
注意点を前もってしっかりと確認し、
理解しておくようにしましょうね。
①後悔しないように気持ちを整理しよう
まずは
中絶という決断が本当に正しい決断なのか、
できるだけパートナーとしっかりと話合い
後悔しないように気持ちを整理しましょう。
妊娠をした環境は人それぞれですので、
様々な事情を抱えての妊娠で、
やむを得ない場合もあるでしょう。
しかし
どのような場合も一人で抱え込まずに、
信頼のおける人に相談してみましょう。
もし話せる相手がいない場合には、
中絶手術を行っている病院へ相談したり、
中絶についての相談に乗ってくれる窓口
もたくさんあります。
術後に後悔しないように、しっかりと
気持ちを整理するようにしましょうね。
②体を傷つけてしまうリスクがある
中絶手術は体にも精神的にも
様々なリスクがあります。
特に中絶手術を行うことで
体を傷つけてしまうリスクがあり、
女性の体にとって大きな影響を与えます。
例えば、妊娠初期中絶で行う掻爬法や
吸引法といった施術は、手探りで行うため、
胎盤の一部が残ったり子宮を傷つける
ことがあります。
もし子宮や卵管が感染症などで炎症を
起こした場合には、不妊症や子宮外妊娠
の原因となってしまいます。
また妊娠中期の中絶では、
子宮収縮剤の影響で
子宮破裂を起こすこともあります。
このようなケースは少数ですが、
万が一のリスクがあるということを
忘れないで下さい。
③再妊娠が難しくなる可能性も考えられる
さらに
中絶によってホルモンバランスが乱れると、
月経不順や無月経といった月経異常が
起こることがあります。
また上記でも言いましたが
子宮や卵管が感染症などで炎症を起こすと、
不妊症や子宮外妊娠の原因となることが
あります。
さらに手術では子宮口を人工的に広げるため、
流産や早産をしやすくなると言われています。
このような理由から再妊娠が難しくなる可能性
も考えられ、将来に大きな影響を与えます。
妊娠して下ろすには入院しなきゃいけない?日帰りはできる?
様々な事情を抱えての妊娠で、
やむを得ず中絶するとなった場合には、
必ず「母体保護法指定医」により
正しく手術を受けるようにしましょう。
中絶手術が認められているのは、
各都道府県の医師会が指定する
「母体保護法指定医」のみです。
では次に実際に妊娠して下ろす場合、
入院が必要なのか、日帰りなのか
についてお話していきます。
入院か日帰りかは、手術を受ける週数や
手術の方法、また本人の体調によっても
異なってきます。
詳しくは前もって
手術を受ける病院に確認しておきましょう。
1.妊娠して初期の場合
妊娠12週未満までの初期中絶の場合
には、吸引法や搔爬法(そうはほう)と
いった方法で中絶手術を行います。
両方とも手術は5~10分程度で終わり、
術後十分に休み、日帰りが可能です。
2.妊娠して中期の場合
妊娠12週0日以降、妊娠21週6日まで
に行う中期中絶の場合には、
子宮口を広げる処置を行った後で、
子宮収縮剤によって陣痛を起こして、
実際の出産と同じような処置をします。
一般的に妊娠12週~13週頃の手術
であれば1泊、
妊娠14週以降の手術の場合には2泊から
3泊程度の入院が必要になることがあります。
まとめ
妊娠してから下ろすのはいつまでか、
また気をつけたい3つの注意点なども
合わせてご紹介してきました。
中絶手術が可能なのは妊娠22週未満で、
母体への負担を考えると妊娠6週~9週が
最も適しているということでしたね。
また3つの注意点では、
- 後悔しないように気持ちを整理しよう
- 体を傷つけてしまうリスクがある
- 再妊娠が難しくなる可能性も考えられる
についてお伝えしてきました。
いろいろな事情を抱えての妊娠で、
止むを得ない選択をする場合もある
でしょう。
しかし中絶は女性の体と心に
さまざまな影響をもたらします。
いくらやむを得ない選択であっても、
中絶手術の内容やリスクについては
しっかりと理解しておくようにしましょうね。