妊娠中に体重が増えない!胎児や母体への悪影響はあるの?
人によって悩みはそれぞれですが、
妊婦さんにとって、体重管理は
とても苦悩するところだと思います。
多くの場合、
妊婦さんは体重が増えるものですが、
中には体重が思うように増えずに
不安になる人もいるそうですね。
“体重が増えない”なんて、
それが体質となれば羨ましい限りです!
が・・・、妊娠しているとなると
話しは別ですよね。
妊娠中に体重が増えない・・・
確かに不安になりますが、
結論から言ってしまえば
赤ちゃんが順調に成長していれば
そこまで問題視することはありませんよ。
とは言え、
妊娠中に体重が増えないことで気になるのは
胎児や母体への影響ではないでしょうか?
そこで、今回は妊娠中の体重をテーマに
- 体重が増えない原因
- 体重が増えない・減る時のリスク
- 妊娠中の体重変化について
- 理想的な体重の目安
などを解説していきましょう!
この記事に書いてること♪
妊娠してるのに体重が増えない!その原因とは?
さっそくですが、
体重が増えない原因をお話していきます。
主な原因として、
- つわり
- 体質
- 妊娠前のダイエット
この3つのことが挙げられます。
それでは、
それぞれ解説していきましょう!
つわりによる影響
妊娠初期に起こるつわりの影響で、
思うように食事が摂れないこともあります。
そのため、つわりの時期は
体重が増えないどころか、
体重が減少することだってあるでしょう。
しかし、この時期の体重減少で
赤ちゃんに影響することはないので、
あまり心配しないで下さいね。
とは言え、十分な食事も摂れていないと
栄養不足なのでは・・・?
と不安になる人も多いかもしれません。
そんな時は、
こちらの記事も参考にご覧下さい。
”妊娠してから食欲がない!栄養不足は赤ちゃんに影響するの?”へ移動する
とにかく食べられるものを食べて、
ストレスを溜め込まないように
乗り切っていきましょう!
もし、酷い嘔吐が続き、
水分補給も出来ない状態の場合は
医師に相談しましょう。
場合によっては、入院での点滴治療を
勧められるかもしれません。
ただし、つわりが終わると、
何でも美味しく食べられるようになって、
気付いたら思った以上に
体重が増えてしまうことも・・・!
妊娠中期頃からは油断をしないよう、
体重管理をしていきましょう。
ここで、つわりの時期に
おすすめの食べ物を紹介した動画を
チェックしてみて下さい^^
辛いつわりの時期は、
自分に合った食べ物を探し出して
1日1日を乗り切りましょうね!
体質による影響
もともと体重が増えにくい体質を
持っている人は、
妊娠してもその体質が影響していきます。
そのため、体重を増やそうと
食事をたくさん摂っても
あまり解決には繋がらないそうです。
この場合、体重が増えないことを
神経質に捉える必要はなさそうですね!
なので、無理して体重を増やそうとせず
バランスの良い食事を心掛けて下さい。
胎児が順調に成長していれば
心配することはありませんよ^^
妊娠前のダイエットによる影響
妊娠前の過度なダイエットの影響を受けて
体重が増えないこともあるそうです。
やはり、急激なダイエットは
健康的ではありませんし、
妊娠前のBMI値が“痩せ”だった人が
低出生体重児を産むケースも
増えているとされています。
将来的に、産む身を考えたら
過度なダイエットは
しない方が良いですね。
とは言え、すでに過ぎてしまったことを
悩んでも解決にはなりません!
一番は、ストレスを溜め込まずに、
日々リラックスして過ごすことです。
過去のダイエットのことは気にせず、
適度に栄養を摂取して、
体重増加にも注意していきましょう。
しかし、最近は、
妊娠中の体重管理に神経質になり過ぎて、
体重増加が乏しい妊婦さんがいることでも
問題になっているそうです。
きっとダイエットをしてきた人は、
意志の強い人なんだと思います。
ただ、そう言う人だからこそ、
妊娠してからの体重管理は
そこまでストイックにならなくても
良いのかもしれませんね。
上記で伝えてきたことが原因であれば、
極端に体重が減ったりしない限り
重大な問題を引き起こすことは
ないと思います。
ただし、
“心配・不安=ストレス”でもあるので、
やはり医師に相談した上で、
アドバイスなどの言葉を貰えるのが
何よりも不安解消になりますね!
体重が増えないと問題はある?胎児や母体へのリスクは?
さて、続いては胎児や母体へのリスクを
お話していきましょう。
これまで説明してきたように、
体重が増えないことを
そこまで問題視することはありませんし、
気にし過ぎるのも反ってストレスです。
しかし、母体や胎児に
何も影響がないとは言い切れないので、
リスクについても理解した上で
気を付けなければならないことを
お話していきましょう!
体重が増えないことで起こる
主なリスクとして、
- 貧血
- 低出生体重児(2500g未満)
などが挙げられています。
それぞれのリスクについて、
簡単に解説していきましょう。
貧血になるリスク
そもそも、妊娠すると
血液で赤ちゃんに栄養を送りますので、
血液循環量も増え、
貧血になりやすい体質をしています。
もし、体重増加が乏しい場合は、
必要な血液が作られないことから、
より一層貧血になりやすいそうです。
血液は、優先的に
赤ちゃんに送られていきますが、
その分、妊婦さんはふらつきなど
貧血による症状が強まるかもしれません。
低出生体重児のリスク
貧血に伴い、
赤ちゃんへ十分な栄養が行き渡らず、
低出生体重児になるリスクも高まります。
低体重児だからと
必ずしも危険な状態なのではなく、
正期産に入ってからの出産であれば、
ほとんど問題なく
良好な状態なのだそうです。
しかし、低体重児だと
将来的に生活習慣病として、
高血圧や糖尿病になるリスクが
高まることも報告されています。
この低体重児となる原因は様々ですが、
血液の流れを悪くする
飲酒や喫煙はもってのほかです。
そして、妊婦中の過度なダイエットも
赤ちゃんに十分な栄養が送れず、
低出生体重児を招いてしまいます。
基本的に、妊娠中の体重管理は、
バランスの良い食事で
行っていきましょう!
極端にドカ食いをする、
極端に食事の制限をする・・・
それだけは避けて下さいね。
1品でたくさん食べるよりも、
品数を増やしてバランス良く食べることで
栄養も満足感も得られるでしょう。
妊娠中の食事は“量より質”です。
そして、貧血対策として
鉄分摂取も意識しましょう。
貧血対策には
こちらの記事がおすすめです。
”妊娠の貧血対策!鉄分が豊富なおすすめ食材10選&注意点!”へ移動する
体重が増えないことで、
何かしらのリスクが伴うこともありますが、
赤ちゃんに十分な栄養を送れていれば
体重を増やすことに囚われなくても
大丈夫でしょう。
体重が減るとどうなるの?
妊娠初期ではつわりの影響を受け、
体重が減少することがあります。
また、妊婦後期ではお腹が大きくなり、
胃が圧迫されて食欲が落ちることで
体重が減少することもあるそうです。
このように、つわりや体型の変化を受けて
体重が減ることも
珍しいことではありません。
よって、2~3㎏程度の体重減少であれば
赤ちゃんへの影響は
特にないと考えられています。
しかし、体重のおよそ10%以上減少する
(50㎏の人で5㎏)妊婦さんは
大幅な体重減少とみなされますので、
医師と相談した上で
今後の妊娠経過を見守っていきましょう。
普通、食事をきちんと摂っていれば
大幅な体重減少はないと思いますし、
赤ちゃんが順調に成長していて、
医師からも何も言われなければ
安心して大丈夫でしょう。
妊娠中の体重はいつから変化するものなの?
妊娠中の統計的な体重の変化は、
一般的にはつわりが落ち着き、
安定期に入る妊娠5ヶ月以降から
体重が増え始める妊婦さんが多いそうです。
それでは、どのような体重変化が
理想的なのか見ていきましょう!
個人差はありますので、
参考程度にご覧下さい。
妊娠初期の体重変化
妊娠初期の段階では、
赤ちゃんはまだ100gほどなので
大きな体重の変化は見られません。
ですが、母体は赤ちゃんの成長に向けて
着々と準備を進めている頃で、
体内の血液量や水分量は増えるため
緩やかな体重増加はあるでしょう。
なので、妊娠初期での体重増加は
2㎏ほどで抑えておくのがベストですね。
妊娠中期~後期の体重変化
妊娠中期~後期にかけては
目に見えて体重は増えていきますが、
特に、妊娠後期は赤ちゃんも著しく成長し、
羊水量や血液量は最も増える時期なので、
体重も増えやすくなるでしょう。
妊娠中期は、1ヶ月間の体重増加を
1.5㎏~2㎏未満に抑えておきましょう。
そして、妊娠後期は
1週間の体重増加が500gを
超えないことが好ましい増え方と言えます。
ちなみに、体重増加の内容としては、
- 子宮や乳房の増大
血液の増量などで3~4㎏ - 羊水500g
- 胎盤500g
- 赤ちゃん3㎏
その他、
脂肪のつき具合などで変わりますが、
最低でも7㎏前後は
体重が増えるものです。
私の場合、妊娠初期~中期で
一気にドーンと体重増加しました。
そのため、妊娠後期では体重管理に
口うるさく言われてしまって・・・
妊娠中は体重管理に必死でしたよ;
なので、
妊娠初期の段階で体重が増えないのは
むしろ理想的なのかもしれません。
妊娠中の体重は中期頃から緩やかに
増えていければ良いですね。
妊娠20週目以降の体重の増え方など、
こちらの記事もおすすめです。
”妊娠20週目で体重が増える!気を付けたいことは?”へ移動する
妊娠で理想的な体重の目安とは?
妊娠してからの体重の目安は、
その人のBMIによって異なります。
BMIとは、体格指数と呼ばれるもので、
肥満度を表すために用いられる
指標のことを言います。
それでは、
BMIから分かる体重の目安を
ご紹介していきましょう。
📝BMIで分かる理想的な体重増加の目安
・BMI18.5未満(痩せ気味)
→10㎏~12㎏増加
・BMI18.5~25未満(標準)
→7~10㎏増加
・BMI25以上(太り気味)
→5~7㎏増加
📝BMIの算出方法
体重(㎏)÷(身長(m)×身長(m))
=BMI指数
例)160㎝、52㎏の人の場合
1.60×1.60=2.56
52÷2.56=20.3125
よって、この人のBMIは20なので、
標準的な体重増加を
目指していくことになりますね。
おそらく、
始めに説明を受けていると思いますが、
自分のBMIを把握した上で
体重管理を行っていきましょう。
まとめ
実際に体重増加に悩んだママさんたちの
意見も覗いてみましたが、
体験談からしても、体重増加は
そこまで重要ではないように感じます。
ママが蓄えている栄養で
赤ちゃんは育っていきますし、
栄養バランスを考えるだけでも
十分と言えますね。
大事なのはストレスなく
リラックスして過ごすことです。
体重が理想的に増えないからと、
あまり神経質にならないようにしましょう。
それでは、
最後に注意点だけまとめてみましょう。
- 5㎏以上の大幅な体重減少には注意
- 貧血や低体重児のリスクもある
- BMIを把握して体重管理を行う
これらのことを参考に、
妊娠中の体重管理を意識して下さいね。