妊娠中の腰痛に湿布は安全?使える&絶対ダメな市販品を徹底調査
妊娠中は何かとトラブルがつきものですが、
中でも腰痛に悩まされる方が多いのではないでしょうか。
腰痛は妊娠の初期症状のひとつでもあり、
また、妊娠後期になると
お腹が大きくなることで腰への負担が増して
起こることもあります。
腰痛はまさに妊娠期間中ずっと悩まされる
トラブルとも言えます。
特に妊娠後期はお腹の重さよりも
腰の痛みが辛くて日常生活が思うように
いかない方も多いと思います。
私も長女の妊娠中、突然腰が痛くなり、
ほんの数センチの段差も乗り越えられず
トイレに行くだけでも数10分…
部屋に戻ることもできず、
その日は一日トイレの前で倒れていたことがあります。
腰が痛い時は湿布を貼ればある程度の
痛みを抑えられると思うのですが、
妊娠中に湿布を使っても大丈夫なのでしょうか?
使えるなら使って少しでも楽になりたいし、
使えないなら事前に知っておきたいですよね。
というわけで今回は、
妊娠中に使える湿布&使えない湿布を
徹底的に調べましたので
ご参考になさってください!
この記事に書いてること♪
妊娠中の腰痛にこの湿布はOK?NG?商品別に解説!
湿布には実に様々な種類があります。
薬局などで誰でも気軽に購入できますが、
中には妊娠中に使ってはいけない湿布
もあるので要注意!
市販の湿布には大きく分けて3つの区分があります。
- 第1類医薬品・・・妊娠中の使用禁止
- 第2類医薬品・・・産婦人科医、薬剤師に要相談
- 第3類医薬品・・・妊娠中、授乳中の使用可(アレルギーやかぶれには注意)
これらは副作用などの危険性により
薬事法で定められたもので、
区分の内容は上記の通りです。
平成26年4月に行われた
外用消炎鎮痛剤の一部を妊娠中に
禁忌とする改訂によると、
現在妊娠中に禁忌とされている湿布の成分は、
- ケトプロフェン
- ボルタレン
- インドメタシン
この3つになります。
これらは皮膚から薬品が吸収され、胎児に影響を
及ぼす可能性がありますので、
使用上の注意はよくご確認ください。
⇒ケトプロフェン(外皮用剤)の妊娠中における使用について(厚生労働省)
それでは、この章では
妊娠中に使える湿布&使えない湿布
についてまとめていきます。
安全な湿布を選び、腰痛を少しでも解消したいですね。
モーラステープ
モーラステープは整形外科などで
処方される湿布です。
モーラステープに含まれるケトプロフェンという成分が
胎児の動脈管収縮を引き起こす可能性があるため
妊娠後期の使用が禁止されています。
妊娠中だということを伝えれば処方される
ことはありませんが、
以前整形外科等で処方されて
家に余っているモーラステープを使うのは
やめておきましょう。
サロンシップ
サロンシップは第3類医薬品(一部を除く)なので
妊娠中に使用しても基本的に問題はないという
ことになっています。
ただし、妊娠中は肌が敏感になりがちなので
長時間の使用や異常が見られた時は
使用を即中止しましょう。
メーカーのサイトには
「のびのび®サロンシップ®F」
「のびのび®サロンシップ®S」
「のびのび®サロンシップ®α無臭性」
「サロンシップ®L」
「サロンシップ®(巻貼タイプ)」には
胎児に影響が出るような成分は入っておりません。
と記載されています。
※「サロンシップ®インドメタシンEX」
「フェイタス®シップ」「フェイタス®Zシップ」など、
成分に「インドメタシン」「フェルビナク」
「ジクロフェナクナトリウム」を含む商品については、
使用前に医師、薬剤師又は登録販売者にご相談下さい。
「サロンシップ」という名前がついていても
一部は第2類医薬品に属しており、
医師・薬剤師への相談が必要です。
購入の際はご注意ください。
トクホン
トクホンもサロンシップと同様、数種類あるのですが、
トクホン、トクホンE、トクホンエース、
トクホンエースホット、トクホンクリアー、
トクホンハップ(冷)、トクホンハップ(温) 、
トクホンハップ薄伸び冷、新トクホンチール、
トクホンダッシュエアロ
以上が第3類医薬品になっています。
メーカーのQ&Aによると、
Q.妊娠中なのですが腰が痛いので
「トクホンフェルビナプラスター」を貼ってもいいですか?A.使用せず、医師の診察を受けてください。
インドメタシンを含有する「ヘクトメタシン」も
同様に使用しないでください。
とのことですので、トクホンのうち第2類医薬品である
トクホンフェルビナプラスター、ヘクトメタシン、
トクホンハップ(冷)ID、トクホンハップ(温)ID、
トクホンフェルビナローション
の使用については医師・薬剤師に相談しましょう。
セルタッチテープ
処方薬であるセルタッチテープですが、
妊娠中の使用について以下の通り記載されています。
(妊婦・産婦・授乳婦等への使用)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に
対しては治療上の有益性が危険性を上回る
と判断される場合にのみ使用する
[妊娠中の使用に関する安全性は確立していない]。
有効成分はフェルビナク。
市販薬のフェルビナクは妊娠中の使用を禁止
していますが、医療用では禁止とはされていません。
まずは医師・薬剤師に相談した方が良さそうですね。
フェイタス
市販薬であるフェイタスは、第2類医薬品。
フェイタスの有効成分はフェルビナクであり、
市販薬のフェルビナクは
妊娠中の使用が禁止されています。
メーカーのサイトにも
「妊婦または妊娠していると思われる人は
使用しないでください。」
と記載がありますので、使用は控えましょう。
アドフィードパップ
アドフィードパップは処方薬で、
有効成分であるフルルビプロフェンを含む
市販薬はありません。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、
治療上の有益性が危険性を上回ると
判断される場合にのみ使用すること。
[妊婦に対する安全性は確立していない。]他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤を
妊娠後期の女性に使用し、
胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある。
との記載がありますので、
使用の際は医師・薬剤師にご相談ください。
サロンパス
サロンパスは第3類医薬品(一部を除く)なので
妊娠中に使用しても基本的に問題はないという
ことになっています。
サロンパスEX・サロンパスEX温感は
第2類医薬品に属しており
インドメタシンを配合していますので、
医師・薬剤師への相談が必要です。
タイホウ
タイホウは産婦人科でも処方されることがあり、
比較的安心して使える湿布です。
冷シップと温シップがありますので
医師と相談の上、症状に合う方を
用法・用量を守りお使いください。
ロキソニンテープ
ロキソニンテープは、処方薬の他、
市販のロキソニンSテープがあります。
ロキソニンSテープは第1類医薬品の中でも
リスクが高いため要指導医薬品に分類されています。
どちらも妊娠中の使用については
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、
治療上の有益性が危険性を上回ると
判断される場合にのみ使用すること。
[妊婦に対する安全性は確立していない。]他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤を
妊娠後期の女性に使用し、
胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある。
この様に記載されており、医師・薬剤師への
相談が必要です。
使えない湿布を使ってしまった時の対処法!
前の章では妊娠中に使える&使えない湿布を
ご紹介しましたが、
もし使えない湿布を使ってしまったら
どうしたら良いのでしょうか?
湿布の使用は即中止して下さい。
一度に大量に使用したり、口に入れるなど
しなければ1回2回間違えて使った程度では
それほど心配することはなさそうですが、
念のため医師に相談しておくことをおすすめします。
湿布を使わずに腰痛を改善する方法を紹介!
これまで使える湿布・使えない湿布のご紹介
をしてきました。
使えるといっても中には効果はあるものの
リスクを伴う湿布もあり、
お腹の赤ちゃんの事を考えると使用には
どうしても不安がつきまといますよね。
そこで湿布を使わない腰痛対策を
いくつかご紹介しますので、ぜひ試してみてください!
妊娠初期の腰痛対策については
以下の記事で詳しくお伝えしています。
⇒妊娠超初期の腰痛がひどい!下腹部痛(右側・左側)の激痛を和らげる対策法
骨盤ベルト
骨盤ベルトは、緩んだ骨盤を支えてくれるので
腰の負担が軽減されます。
妊婦専用のベルト以外の骨盤ベルトや
さらしを使う場合は、お腹を圧迫しないように
巻き方に注意しましょう。
さらしの巻き方は以下の動画が参考になります^^
体重を増やし過ぎない
腰痛の原因は妊娠初期症状や骨盤の緩み、
大きくなったお腹を無理に支えることで
起こりがちですが、
妊娠後期になると問題になるのが
急激な体重の増加が原因の腰痛。
体重を注意されたからといって
妊娠中に過度なダイエットは禁物ですが、
体重の増えすぎは腰痛以外の問題の種にも
なりますので、食事制限をする方も多いと思います。
食事制限といっても、
妊娠中に必要な栄養素はきちんと摂取しないと
栄養が足りなくなり、胎児の発育にも影響を及ぼします。
今の食事だけだと少し不安だな…という時は、
安心して服用できるサプリも併用するのもおすすめです。
合成葉酸を使用するサプリが多いのですが、
ベルタの葉酸サプリは天然由来の葉酸を
使っているので、赤ちゃんにもママにも安心。
妊娠中に必須の葉酸の他、
鉄分・カルシウム・ミネラルなどその他の
栄養素も配合してあり、
ダイエットによる貧血や
栄養不足を防ぐためにも役立ちます。
妊婦体操
妊婦体操をしてみるのもおすすめです。
体調が安定している時に
無理のない範囲で行いましょう。
体操の方法は以下の動画が参考になります。
まとめ
今回は妊娠中の腰痛に使える湿布&
使えない湿布のご紹介と、
湿布を使わない腰痛対策を
お伝えしました。
妊娠中は体のあちこちが痛くなるものですが、
腰は体の中心なだけあって
腰痛を患うと本当に辛いですよね。
最後にご紹介した対策で痛みを軽減
できなければ、医師の診察を受け、
妊娠中でも使える湿布を処方してもらうことを
おすすめします。